母艦に艦載された戦闘機の発艦を指揮する将兵は発進の間隔を調整し、手旗によってアビエーター達に指示を与える重要な任務である。母艦の甲板で強風に晒される将兵達にとっては遮風性と防寒性、防風性を備えたデッキジャケットは頼もしい相棒であった。フロントをフック式で開閉するデッキジャケットはジッパー型の後に採用された後期型で、ジッパーが海水で錆びてしまい、可動しなくなってしまうのを防ぐためフック式に変更された。フックは作業の際に手袋を着用しても開閉しやすいパーツの形状である。素材はジッパー型から変更が無く、フロントのウインドフラップは風の侵入を防ぐため、二重構造の仕様を持つ。フライトジャケットのようなフィット感は必要としないため、全体的にゆったりとしたルーズシルエットで動きやすく、高い防寒性も併せ持つデッキジャケットは海軍において傑作のワークウェアなのである。